歌舞伎揚げ、ぼんち揚げ、かめせんなど、揚げせんべい8種の違いは?歌舞伎揚は砂糖醤油。ぼんちは出汁ベースで地域性あり

似てる商品

誰しも食べたことがある、揚げせんべい。よく歌舞伎揚VSぼんち揚という東西対決を聞きますが、実は大手の亀田製菓がだしていたり、九州の方でも似たようなお菓子があって、定番のようなそれらを見ていきます。

まずはこれです。天乃屋の歌舞伎揚。実は最近まで存在を知らなかったのですが、テレビのお菓子選手権などで、知りました。大阪ではぼんち揚げが有名ですが、東京では定番の上、売上No.1なんですね。でかでか書いています。

そして、こちらはぼんち揚です。たまたまなのか。こちらもアンケートを取っており。家にぼんち揚がないと91%の関西人が悲しいと思うそうです。えらく具体的なアンケートだな、と。まぁ、そこも含めて大阪っぽいです。

こちらは、歌舞伎揚げ、ぼんち揚げの間を虎視眈々と狙っていそうな、米菓大手、亀田製菓の揚一番です。ハチミツ仕立ての醤油味はうまそうです。

そして、時々にみかける、歌舞伎揚げに似た歌舞伎助六です。名前もパッケージもにていますが、たまたまでしょう。おにぎりせんべいも似たような歌舞伎の緞帳がらなので。

こうしてみると、違いが・・・あるにはあります。

他には「もしもしかめさん」です(以下”もしかめ”)。福岡県の会社です。ダイソーで買ったように記憶しています。どんと揚げも「しんこう」という福岡のメーカーさんです。

それ以外にも大和製菓のかめせん、です。もしかめ、と同じく、亀の甲羅に似ているからでしょう。他にトップバリュにも小丸揚げせんべいというの名前で置いています。こちらは「ぼんち」製です。

製品名製造主な原材料調味料参考価格(円)備考
歌舞伎揚天乃屋(東京)うるち米(国産・アメリカ産)果糖
ぼんち揚ぼんち(大阪)うるち米(国産・アメリカ産)カツオだし・昆布だし
揚一番亀田製菓(新潟)うるち米(国産・アメリカ産)蜂蜜・魚介エキス・たん白加水分解物
歌舞伎助六モミの木(山形)うるち米(国産)
かめせん大和製菓(長崎)小麦粉みりん・水あめ
もしもしかめさん筑豊製菓(福岡)小麦粉上白糖・三温糖
どんと揚げしんこう(福岡)小麦粉米醸造調味料・りんご
小丸揚げせんべい(AEON)ぼんち(大阪)うるち米(国産・アメリカ産)果糖

表にするとこのようになります。調味料のピックアップは醤油や砂糖意外で黄になったものを記載しています。歌舞伎揚と歌舞伎助六は醤油と砂糖がメインという感じで、他に眼だったものは無かったです。こうしてみると、関西は出汁が強く、九州は甘めかなというのがわかります。

では、ご開帳です。

見た目はこういう状態です。歌舞伎揚やぼんち揚はサイズがいろいろありますが、定番と思われるものを購入しています。形で個性的なのは、もしもしかめさんですね。四角形に近い。

歌舞伎揚げは、個人的にはTHE東京という印象です。濃いめの醤油と砂糖の味がしっかりします。砂糖はザラメを使ったような甘さです。ザクザク感がうまい。THE醤油、THE東京です。

ぼんち揚げは醤油は控えめで、出汁ベースの優しい甘さです。個人的には大阪生まれの私にはしっくりきます。歌舞伎揚げと比べると、ややサクサクしています。

モミの木は、湿っているのか?ややしっとりしています。判断がむつかしいところです。賞味期限前ですが、注意書きを見ると、季節によって乾燥剤を入れているということなので、湿りやすい商品かもしれません。味は歌舞伎揚げに似ているように思います。醤油と砂糖ベース、東京の味です。

揚げ一番(亀田)は小さいですが、ぶ厚くて硬め。醤油ベースですが、歌舞伎揚げとはまた違う甘さです。一番小さく、一番甘辛い。蜂蜜が効いているのかな。

かめせんはカリッとして甘いですね。でも、優しい甘さ。カリッとしているなかで、ややしっとりもしています。醤油感も少なく、一番素材っぽい味です。前の3つはお米ですが、こちらは小麦粉なんで、食感が違いますね。

もしかめは、ややモッチリ?しっとりして、やはりお米ではないのはわかりますね。味もなんというか甘い醤油の味?九州の醤油って甘いんでしたっけ?なんというか優しい、懐かしい味。九州のこどもはこれを好んで食べるんだろうな、という印象です。サイズが大きめです。あと、「かめせん」や「どんと焼き」などの小麦粉ベースのせんべいに共通ですが、生地が層になっています。

どんと揚げも優しい甘さですね。やや亀田に近いかももしカメと似たような醤油ですが、甘さの方が強いですね。サクサク感はあまりないですが、こちらは更に優しい味。その中に少しピリッとして辛みもあります。

イオン(小丸揚せんべい)はぼんち揚げと似た食感ですね。味も非常に似ていますが、出汁感が少し少ないという感じです。


歌舞伎揚と歌舞伎助六は商品名、材料、味、パッケージ、そして味まで似ていましたが、色は助六の方が鮮やかです。パプリカ色素を使っているので、それでしょうか。見た目においしそうです。

九州の3社のせんべいです。いずれも小麦粉を使用して、甘さがあるのが特徴です。基本は砂糖の甘味が強いです。子供が好きな甘さともいえるので、甘いのが苦手な方は醤油が濃い歌舞伎あげや出汁系のぼんちの方がいいでしょうね。

この3社は歌舞伎揚げなどと比べて断面が違いますね。平たい層というか。空気がたくさんはいっている。

ぼんち揚げと、小丸揚げせんは製造は同じ会社ながら、味は違いますね。小丸揚げせんべいは、出汁感がないです。トップバリュとして全国で売るので、関西仕様でなく、オーソドックスな味にしたのでしょうか。

結論としては以下の通りです。
・歌舞伎揚は砂糖醤油、ぼんちは出汁と地域性が見える。九州もしかり。
九州は小麦粉ベースでややもっちり、なんという独特の甘さ
・甘党ではないなら、歌舞伎揚げやぼんちの方が外さない