『きのこの山』『たけのこの里』誰もが知っている永遠のライバルですね。どちらがおいしいかという答えが出ない討論が今も日本中で繰り広げられていると思うと、ほっこりしますね。最近は公式に色々と企画していますが、個人的には『どっちもおいしい』であって、優越はないんですけどね。敢えていうならば、ハタチまでは『たけのこ』派でしたが、大人になってからは『きのこ』ですね。個人的にはそういう人が多いのではないのかなと思っています。
ところで、時々話に出る、『きのこたけのこ』(以下きのたけ)に続く、第3の勢力ですね。その最有力と目される『小さなチョコの木』をやっと入手したので、考察していきたいと思います。
そもそも第3の勢力というのは、一度は考えたことがあるが、結論が出ていない永遠のテーマだということは誰もが抱える永遠のテーマだと思います。そもそも、『きのたけ』とは何でしょうか?特徴を挙げるならば
1)大人でも必ず知っている抜群の知名度!
2)スナック×チョコのバランスが神
3)名前が秀逸(食べ物×場所)、語呂がいい感じ。
4)200円程度で購入可、量が多い。ファミリーパックもあり
と勝手に特徴をあげてみました。
ちなみに名著『だがしかし』でも取り上げられていますので、あらすじを紹介します。
主人公とその親友があらぬことから『きのこたけのこ論争』になります。主人公が『きのこ』を当たり前のように出すと、友人がそこは『きのこ』と常識を語りだします。人によって、違うもんですね。
ついにはケンカになります。ちなみにこの漫画では主人公と親友は本当に仲良しで、ガチ口論はこの回くらいですね。そのくらい『きのこたけのこ論争』は人を変えてしまうくらいのものがあるということでしょうか。そして、互いの主張が頷けるものの、答えが出ない戦いですね。互いが常識正義を振りかざすとこうなるんでしょうね。
ここで、駄菓子好きのヒロインが話を振られて、第3の勢力として、『パイの実』を提示します。個人的には違和感があって、作者も『なぜか引き合いに出されやすい』とひっそり書いています。違和感を感じる理由としては以下ですね。
・そもそも『きのこたけのこ』は『明治』、『パイの実』は『ロッテ』
・パイの”実”というフレーズに心が持っていかれそうになるが、よく見ると名称は似ていない(きのたけは、名称+場所)
・一般的にビスケット≒クラッカーであり、きのたけは共通項があるが、パイは趣が違う。
・箱の色は緑を基調にして、雰囲気は似ているが、形状が全く違う
というところかと思います。パッと言われて思いつくのは理解できますが。
そして、そのあとに『きこりの切株』という、また、やっかいなものを出して、去っていきます。私も個人的にはこれが最有力候補と考えていますが、『きのたけ』の小型版というかチョットパンチが弱いんですよね。
しかし、『パイの実』も『きこりの切り株』も『きのたけ』の代わりにはならないんですね、でも『全部おいしい』、それが答えですね。最後は主人公と友人は仲直りして、ヒロインも満足そうな顔をしています。もう一人の女性(友人の妹、駄菓子に興味なし)が『いやー、わけわかんないっス』と言っていますが、これがツボです。
と話が少し逸れましたが、個人的には、ズバリの第3勢力はないと思います。敢えて挙げるなら候補は以下ですね。
●雰囲気が似ている・・・きこりの切株、エブリバーガー
●知名度がある・・・パイの実、小枝
●明らかにきのこに寄せてきている・・・小さなチョコの木(PB系)
●その他・・・ちょこあーんぱん、プチパステル、サク山チョコ次郎、さくさくぱんだ
ちいさなチョコの木は以下で比較しています。
ダイソーにあった『ちっちゃいチョコの木』が、明らかに『きのこの山』のポジションを狙っていそうなので、違いがないか確認してみた。
過去には『すぎのこ村』や『森のどんぐり』『ハンコください』なんかもありましたが、彼らがいてくれれば、違った結果になったかもしれません。
ちなみに、きのたけが(セットで)唯一無二の理由として、たけのこのしっとり感とか、きのこのカリっと感を挙げる人も多いのですが、チョコが2層になって、それが深い味わいを醸し出しているというのもあります。それは他のメーカーでは再現が難しいところですね。
まぁ、前置きは置いておいて、ついに購入しました。COOP限定のようで、COOP系のスーパーに探しに行きましたが、売っておらずようやくゲットしました。包装を見る限り、きのたけに似た緑基調で期待は持てます。かなり期待できますね。4種類の形の木がサクサクおいしいお菓子になりました、とのことです。
裏を見ると意外に何をPRするわけでもなく、たんたんと製品情報が書かれています。カバヤ製ですね。個包装の方も特に記載はありませんね。今のところ、カバヤ製のお菓子でチョコとクラッカーっぽい、形状は4種類ということですね。
開封してみました。6本しか入っていない・・・。4種類もあるのに。そして1本折れていますね。見た目にはチョコに特徴はなく、クラッカーもきのこと比較すると、色が薄めですね。しかも種類が3種類しか入っていない・・・。
もう一袋を開封しました。探していたもう1種類ありました、間違い探しかと思うくらいに、判断が難しいです。
比べてみました、確かに違いはありますが、本当に微妙・・・なんでこんなことになっているのか。もうちょっとやりようがあったと思いますが・・・。すげー分かりづらい。
きのこ、たけのこと、森のチョコの木の見た目と断面です。スナックの色が違いますね。どうでもいいけど、これらを半分に切るってむづい・・・。いくら犠牲になったのか。
そして、きのこ、たけのこに似ている種類を合わせました。ほんとに似て言いますし、そもそも『森のチョコの木』の中でも4種類が似すぎていて、判別は大変ですね。
最後に森のチョコの木に『きのたけ』をまぜてみました。「木を隠すなら森の中」と言いますが、『きのこ』と『たけのこ』を森のなかに隠しています。1個ずつ入っていますがわかりますでしょうか。
食べた感じでは、圧倒的にきのたけの勝ちですね。森のチョコの木はチョコの味がくどく、クラッカーも粉っぽく、少し湿ったような味ですね。COOPなので、健康志向であったり、カルシウム入りというのも関係しているかもしれませんが、きのたけには正直遠く及びませんね。
と期待がおおきかったものの、残念な結果となりました。やっぱり第3の勢力は出てこないですね。きのこたけのこさんは圧倒的ですよ。